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人工降雨 仕組み 施設 副作用 ヨウ化銀

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人工降雨 仕組み 施設 副作用 ヨウ化銀


21日、東京で人工降雨装置を12年ぶりに稼働させた。

多摩川の上流にあるダムの貯水率が
69%と平年を大きく下回ったことで稼働されました。

今回は人工降雨について深堀していきましょう。





■ 人工降雨とは


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人工降雨とは文字通り人工的に雨を降らすことです。
また人工的に降らせた雨を人工雨という。

水不足対策として世界各国で実施されていて、
日本では1964年の記録的な水不足の際に実施されている。

大きなイベントで好天になるように
事前に雨を降らせるためにも使われる。

今回の稼動は12年ぶりとなった。


■ 仕組み


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まず、雨が発生する条件は、
氷点下15℃以下の雲の中で発生した結晶が
周囲の水蒸気を吸収し、雪片となり、
これが落下中に溶けて雨となるのだ。

そこで、ヨウ化銀という
水蒸気と結びつきやすい物質が入った液体を燃やして気体にし、
煙突からに向けて放出することにより雨を降らせるのです。

また、雲の上から飛行機でドライアイスを撒き散らして雨を降らせるという方法もある。


■ 今回の試験稼働では


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今回の稼動は、上空に雨雲があるか、
煙突から出た気体が雲に向かうような風が吹いているかに注意し、
午後2時に2ヶ所の施設で行われました。

これまでの試験では稼働から約3時間で雨が降るというケースが多く見られたが、
今回は人工降雨装置を止められてから降り始め、
1時間に10ミリを観測した。


また人工降雨は世界各国でも行われている。


■ 中国での実施


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中国では砂漠化による水不足を補うために、
ヨウ化銀を搭載した小型移動式ロケットを打ち上げた。

北京オリンピックの開会式でも実施された。

日本では梅雨に当たる時期であったため、
小型ロケットを1104発が打ち上げられ、
開会式は無事晴天となった。


■ アメリカでの実施


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アメリカ合衆国では旱魃(かんばつ)対策で人工降雨が実施された。

雷雨(ひょう)が減少する効果もあり、
空港ではを減らす目的にも使われた。

2006年にはワイオミング州で予算880万ドルの大規模な人工降雨も実施された。


■ ロシアでの実施


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ロシアでは1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故後に
ロシア空軍によって上空からシーディング物質が撒かれた。

2006年のG8サミットプーチン首相
フィンランドの要請に応じ、ロシア空軍による人工降雨を実施したと発表した。

2008年には、モスクワ上空からシーディング物質を散布したが、
セメント袋が粉状にならず民家に落下した。


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